くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

緑と暮らす

来年発売予定の書籍の撮影のため、久しぶりに「田尻の家」を訪れました。
竣工して5年が経過した住まいは、
初夏の若葉が生い茂り、鳥や虫たちも共生する自然と一体となった居場所に‥。
こんな時代だからこそ、生命力溢れる庭の木々や生き物の姿に
心が救われる気持ちになります。


2020年05月29日 │ works:田尻の家

ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト2019


中国電力主催の「ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト2019」において
「続・三原の家」がリフォーム住宅部門の最優秀賞を頂きました。

周囲を山々に囲まれた谷の集落に建つ築30年の木造住宅をリノベーションした「続・三原の家」。
子世帯が隣の敷地に住むことを期に、この場所での新たな暮らしの形を考えた住まいです。
増築したL型の縁側空間は周辺(子世帯・地域)とのつながりをつくり、
既存建物の形を生かした雁行型の平面計画は、居場所が連なる広がりのある空間を実現しています。

審査員の方からは「内部のLDK、寝室、水廻りを廻遊できる動線でつなぎ、のびのびと暮らせる空間となっています。外部に向けては軒の出の深い縁側空間を設け、子世帯や地域に向けて緩やかにつながる構成になっています。子世帯、車庫との三棟で落ち着いた街並みが形成されつつあります。」とご講評いただきました。

信頼して設計を任せていただいたお施主さまご夫婦、
丁寧に施工していただきました工事関係者の皆様に
あらためて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

この場所で育っている子供たちが共有の庭で遊び、親世帯のテラスから祖父母の家へと入っていく‥
三世代が寄り添って暮らす形は、景色の移り変わりと共に
その先の世代へとも繋がっていける愉しい住まいとなることを願っています。

ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト2019
主催:中国電力株式会社
審査委員:村上徹、宮森洋一郎、山澤達義

「続・三原の家」
設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:隅田木造建築店 / 隅田和博
特注家具:ヤリヤ家具店 / 鎗屋大輔
特注金物:tessen / 山田幸一郎
造園:庭屋sora*niwa / 高岡征洋
写真:笹の倉舎 / 笹倉洋平




2020年03月19日 │ works:続・三原の家, 受賞

小さな平屋。

2月21日発売の「小さな平屋。」に
『霞町のアトリエ』が掲載されています。

住まいに華美であることを求めず、
そこで過ごす時間からより深い充足を得たいと望む‥
そんな人々が暮らす、13軒の平屋の事例が届きました。

表紙にある「暮らしを味わう」という言葉がふさわしいような
平屋で暮らす毎日を慈しむ人々の在りようが、心地よい本です。

書店へお出掛けの際は、ぜひ手に取ってみてください。

http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/BooksApp?act=book&isbn=9784767827216

2020年02月28日 │ works:霞町のアトリエ, 掲載誌

安芸津の家

広島県のなかでも瀬戸内の気候をよく現し温暖で‥
町の花であるじゃがいもの白く清々しい花が そこここに広がる場所に敷地はあります。

建主ご夫妻の誠実な人柄と呼応するように‥無駄なく簡素であるように
また周囲をとりまく農地や自然と親密に繋がる家であるよう設計しました。
山に親しみ、土を愛する暮らしと共にある悦びが宿る住まいになりそうです。

2020年02月05日 │ works:安芸津の家

坪生の家

福山市東部 周囲は農地が広がり 田畑とともに生活が在る場所です。
かつて祖父母が暮らした本家の場所に 家族と共に戻り暮らすことを決めた
ご夫婦とまだ小さい子どもたちの為の住宅です。

親世帯が暮らす実家とすぐ隣であることもあり、個室や収納を潔く削ぎ落とし
方形造の大屋根の下に、諸室が自然にして必然な場所に存在しています。
年の暮れには庭で餅つきを‥南側のテラスと大窓がキッチンまでも人を呼び込みます。

単純な構成のなかにこそ、本当に大切にしたい暮らしが見えてくるような気がしています。

2020年01月24日 │ works:坪生の家

新年の挨拶 2020

あけましておめでとうございます。

昨年は いくつもの敷地を巡り、固有の土地と向き合うことを重ねるうちに
人間も自然の一部だということを実感する機会が多くありました。

わたしたちの暮らすこの世界には、ままならないことも多く
光と影どちらをも内包する日常であるからこそ
そのなかにある柔らかい光を捉えた
人生の拠り所となり得る住まいを、かたちにしてみたいと‥
強い気持ちが湧いてきます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2020年01月07日 │ 日々のこと

worksを更新しました

4つの住まいをworksに追加しました。

住み始めてからの竣工写真の撮影‥
それぞれの住まい手の豊かな暮らし、穏やかな時間が宿る住まいです。

「目黒の家」

「千田の家」

「三原の家」

「続 三原の家」

2019年12月17日 │ works:三原の家, works:千田の家, works:目黒の家, works:続・三原の家

屋根のある建築作品コンテスト2019

タニタハウジングウェア主催の「屋根のある建築作品コンテスト2019」において
「三原の家」がU-40部門の優秀賞を頂きました。

周囲を山々に囲まれた集落の一角にある「三原の家」は、
三つの切妻屋根の下に風景とともにある穏やかな暮らしを実現した住まいです。

審査員の方からは「おおらかな切妻屋根は、内側に四季の風と景色を美しく反射させながら取り込むであろう軒の出を効果的につくりだしています。薄く丁寧に仕上げているので軽やかな佇まいとなっています。」とご講評いただきました。

いつも優しく迎え入れてくれるお施主さまご家族、
同じ想いで丁寧に施工して頂いた工事関係者の皆様に
あらためて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

今後も地域の風景となる住まいのあり方を考え、設計に取り組んでいきたいと思います。

屋根のある建築作品コンテスト2019
主催:タニタハウジングウェア
審査委員:伊礼智、堀啓二、八島正年、八島夕子、谷田泰

「三原の家」
設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:隅田木造建築店 / 隅田和博
造園:庭屋sora*niwa / 高岡征洋
写真:笹の倉舎 / 笹倉洋平


2019年12月10日 │ works:三原の家, 受賞

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