くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

「家づくり大賞」の投票がはじまりました

本屋で手に入れた最新号の雑誌をわくわくしながらめくったり‥
あの人が住宅を訪問する、お気に入りのテレビ番組をみたり‥
住まいについて考える時間はやはり楽しいものですね。

「第4回家づくり大賞」の投票が1/18(月)〜2/21(日)まで開催されています。
くらし設計室は「間取りと動線部門」に
「まちにひらいて暮らす-通り土間の家」をノミネートしています。

インターネットでの一般投票という珍しい選考となりますが
参加作品に触れるなかで、家づくりを豊かにする思想に
いくつかは出会えると思います。

みなさまの「住まいについて考える時間」を少し拝借して
ぜひ投票に参加して頂けると幸いです。

http://npo-iezukurinokai.jp/prize2015/circulation/まちに開いて暮らす「通り土間の家」/

2016年01月26日 │ 日々のこと

謹賀新年2016

あけましておめでとうございます
今年のお正月は例年よりあたたかく、穏やかな年始を迎えています。

くらし設計室の今年の目標は「原点回帰」
昨年スタッフが1人増え、3人でスタートした2016年のくらし設計室。
今年は初心に戻り、「豊かな暮らし」 とは何かを考え、「建築の本質」 と向き合っていきたいと思います。

毎年はじめに自分自身を見つめ直すという意識で読む本があります。
「建築は詩 – 建築家・吉村順三のことば一〇〇」
その年々で心打たれる言葉は異なるのですが、今年の目標と近い言葉があったのでご紹介したいと思います。

「心の豊かさ」
建築は、はじめに造形があるのではなく、はじめに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない。
そのためには、設計は、奇をてらわず、単純明解でなければならない。
吉村順三

私たちもそんな思いで、建築と向き合う1年にしたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2016年01月06日 │ 日々のこと

今年もありがとうございました

くらし設計室では、現場が進行中の2つの住宅が年末年始を越え‥
年明けからは徐々に竣工へと向かいます。

設計室をはじめて3年目の今年をふり返ると
春と秋に3つの賞をいただいことは、とても励みとなる経験でした。

来年、着工を待っている住宅や
計画中のいくつかの案件のことを考えながら
来る年への期待と責任感を胸に‥身を引き締める思いの年の暮れです。

くらし設計室は12/29~1/3まで年末年始休暇を頂きます。
皆さまどうかよいお年をお迎えください。
今年もありがとうございました。
若松の離れ若松の離れ

2015年12月29日 │ 日々のこと

井原の家:天井

井原の家は、天井工事に入りました。
構造の形がそのまま暮らしを包むような、美しい素地の住まいになればと思っています。

2015年11月27日 │ works:井原の家

ESSE 2015.12月 2016.1月合併号

11月7日発売の雑誌「ESSE」にて-快適な暮らしのヒント-
事例として 『くらしの家』 を紹介していただきました。

書店でお見かけの際は、ぜひご覧ください。

2015年11月13日 │ 掲載誌

第32回住まいのリフォームコンクール

今年で32回目を迎える「住まいのリフォームコンクール」
優れた住宅リフォーム事例として「くらしの家」が「優秀賞」に選ばれました。

全国から534件の応募があったなかで、私たちの取組みを評価して頂けたことを
素直に嬉しく思い‥
そして住宅の品質や性能を高める「適切な住宅リフォーム」の重要性を
あらためて実感する貴重な機会となりました。

審査員の方からは
「住居と事務所の二つの場を、決して広くはない建物に上手にしつらえた。
 家族の玄関や、打ち合わせ兼ダイニングの土間、屋根の形状に合わせた
 間仕切り上部の抜けなど、仕切りながら気配を感じるつくりが参考になる。
 庭まで含んだ各部の素材の活かし方は大変魅力的」
と評して頂きました。

新築はもちろん改修や増築など、住まい手に合った暮らし方を
この場所から提案していきたいと‥あらためて考えています。

https://www.chord.or.jp/tokei/contest_01.html

2015年11月05日 │ 受賞

井原の家:祝上棟

実りの秋です‥敷地の目前にひろがる田も収穫の時期をむかえています。
「井原の家」はそんな輝いた空気のなか、上棟を迎えました。

当日は気持ちのよいほどの秋晴れで‥上棟日和と言いたくなるお天気でした。


上棟式では「餅まき」が行われました。
お施主さんの友人や、近所の子どもたち、もちろん私たちも参加して‥
空からお餅やお菓子が降ってくるのを、みんなでわいわい追いかけます。
袋いっぱいになったお菓子を持って‥どの子もとても嬉しそうでした。

上棟と収穫‥晴れやかな雰囲気に包まれた「井原の家」
秋が訪れるたびに、この記憶がやさしく思い起こされそうです。

2015年10月27日 │ works:井原の家

アールトとライト

ポートランドへの旅のもう一つの目的は、建築家アルヴァ・アールトとフランク・ロイド・ライトの建築を体感すること。

ポートランドから車で1時間ほど行った丘の上にアルヴァ・アールトが設計したマウントエンジェル修道院図書館がある。

入口を入ると天井高が抑えられたエントランスホール・木のルーバー天井と丸いトップライトが印象的なカウンターゲートがある。
2つの空間はその奥にある閲覧室をより際立たせるための暗闇の空間でもあります。


そして、光が降り注ぐ閲覧室へ。
柔らかな光に包まれながら本を読む‥
光と闇の対比が美しい、とても静かで心が落ち着く場所です。

斜面に建っているので、2階から1階へはスキップフロアの閲覧室を通って下りる構成となっています。


閲覧室の照明もアールトのオリジナル。

書架を抜けた先にある閲覧ブースのハイサイドライト。
すべての書架の高さは、このハイサイドライトの光を空間全体に行き渡らせるため、
天井より低い高さに抑えられている。

そして扉の取手もアールトのオリジナル。

エントランスホールの隣には、小さなホールがありました。
波打つ音の反射板の壁、放射状に広がる格子天井、オリジナルの照明‥
柔らかく包み込まれるような優しい空間です。

そして次はフランク・ロイド・ライトが設計した住宅:The Gordon Houseへ。


自然と建築との融合をテーマとしたライトの建築には、
内部と外部を一体化するような工夫が溢れている。
空とつながる開口が開けられた庇。

内部から外部へとつづく架構、天井まで設けられた開口部。
SONY DSC

造作ソファ上の窓には日本の欄間を思わせる幾何学模様をくり抜いた板材がはめこまれ、外部とのつながりを感じながらも、室内に心地よい光を取り込んでいる。

トップライトからの光に溢れるキッチン。

天井高さを2.1mに抑えた寝室など、
随所に小さくても広がりを感じるための工夫が溢れている建築でした。

2つの建築を通して、光の質や量を考えプランをつくる重要性を改めて感じました。
今後も周辺環境との関係を考え、人間の悲しみや喜びに自然と寄り添えるよう、
適切で誠実に建築と向き合っていきたいと思います。

2015年10月21日 │

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