くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

新しい季節に


満開の桜が散ったあと、芽を出した若い葉はとくに瑞々しく‥
毎年めぐる春の景色も、慌ただしい日々のなかであっという間に通り過ぎます。

このあいだの日曜日に、なんとなく時間がとれたので‥
箱にしまってあったガラスの花瓶をとりだして、玄関に飾ってみました。

先月 岡山のギャラリーで出会った、石川昌浩さんの作品。
「くらしの庭」でちょうど見頃となった山桜を差しました。

陽の光がガラス瓶を照らして、きらきらと綺麗に見えます。
少しですが新しい季節を立ち止まって感じることができ‥
ほっと一息ついた日曜日でした。

2016年04月12日 │ 日々のこと

蔵王の家

福山市東部‥かつては山に囲まれた田園地帯であった街も
生活に便利な立地から、その間を埋めるように住宅が立ち並んでいます。

「蔵王の家」の敷地は、そんな街のなかにありながら
代々受け継いできた土地は、今回の条件を想定するとじゅうぶんな広さがあり
南庭と北庭、そして東に控える山へと自然に意識が向かう
のびやかな二世帯住宅となりました。

そして先日、地鎮祭が執り行われました。
以前本宅があった場所の北庭に、お母様が育てられた水仙の花が綺麗に咲いており
厳かな地鎮祭の空気に花を添えてくれました。

いよいよ「蔵王の家」が着工です。
多くの方の手をお借りし、竣工まで進めていきます。
皆さまどうぞよろしくお願い致します。


2016年04月10日 │ works:蔵王の家

住まいの設計 2016年5・6月号

3月19日発売の「住まいの設計 2016.5→6 No.664」
特集「いい家には、楽しいキッチン」に
『長久手の家』が掲載されています。

取材当日はキッチンで実際にお料理をしていただきながら
設計段階での私たちとのやりとりや、現在の暮らしぶりなど
丁寧に取材に応じてくださいました。

お引越しからちょうど一年が経ち‥
四季を巡っての実感をお伺いできた、貴重な機会となりました。
何より久しぶりに訪れた『長久手の家』はとても居心地がよく、
ご家族の笑顔とその暮らしぶりに、心があたたかくなりました。

取材に協力してくださった、お施主さまご夫妻とお嬢さんたち
そして施工者の菊原さんに、心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

http://www.fusosha.co.jp/sumai/newissue/

2016年03月25日 │ 掲載誌

ひろしま住まいづくりコンクール2015

広島県主催の「ひろしま住まいづくりコンクール2015」において
田尻の家が新築部門「優秀賞」を頂きました。

住み手である建築主と、創り手である設計者・施工者が共同で
どのような「住まい」を実現するか‥がテーマとなるこのコンクール。
現地審査を経て、実現した住まいでの建築主の暮らしぶりから
そのなかに宿る「豊かさ」を評価して頂きました。

審査員の方からは
「この住宅は個人住宅であるが周辺の環境やコミュニティへの配慮がなされ周辺地域と住宅のあり方の好例である。
デザイン的に気負ったところが無く施主の要望に配慮しながら極細かいところまで丁寧にデザインされており
非常に好感の持てる住宅に仕上がっている。
自然素材や地場の職人家具を積極的に採用しながら地域性・場所性を活かしたバランスの取れた住まいづくりのお手本になる秀作である」
と評していただきました。

現地審査に快く応じてくださったお施主さまご家族に、あらためて感謝しています。
この場所での「豊かな暮らし」とは‥
私たちもこれから重ねてゆく日々のなかで、大切に自身に問いかけたいと思います。

http://www.hiroshima-sumai.com/concours-winning/田尻の家/

2016年03月23日 │ 受賞

coccala 2016春号 vol.2

3月10日発売の広島の情報誌「coccala(コッカラ)」に
−想いをカタチにしてくれる建築事務所−として
『くらし設計室』を紹介していただきました。

広島県内に暮らす多彩な人々を紹介する特集があり
私たちもお会いしたことのある魅力的な人物や‥
その暮らしぶりに思わず会いに行きたくなる人たちが紹介されています。

書店へお出掛けの際は、ぜひ手に取ってみてください。

2016年03月11日 │ 掲載誌

敷地のために

敷地のために建築をつくってあげれば、おのずと良い住まいになると考えています。

ご主人が育った母屋の傍らに建つ新しい家族の住まい。
現場が進行しておりました「井原の家」がもうすぐお引渡しとなります。

敷地のまわりには豊かな山並みと田んぼの風景が広がっており、
季節ごとに移り変わる景色を楽しみに現場に通っていたような気がします。

この風景が家族の原風景となり、この場所での暮らしの豊かさを感じる
そんな普遍的な住まいになればと願っています。

2016年03月08日 │ works:井原の家

若松の離れ

現場が進行しておりました「若松の離れ」がもうすぐお引渡しとなります。
既存住宅からの増築という「くらし設計室」では初めての事例でしたので、難しい部分はありましたが
沢山のつくり手の力を借り、気持ちの良い住まいができそうです。

このプロジェクトを通して、家づくりは人なんだなと改めて思いました。

3年前に福山に帰ってきたとき、つくり手の知り合いはほとんどいませんでした。
そんな私たちが仕事を通して、いろいろなご縁が重なり沢山のつくり手の方と出会い
今、とても素敵な人たちと一緒にものづくりが出来ています。

住まい手•設計者•つくり手が、「良い建築をつくる」という共通の目標をもち、それぞれが思っていることを相手の考えを尊重して言い合える対等な関係(信頼)がそこにはありました。
このようなとても素敵な時間を与えていただいたお施主様、つくり手の皆さま、ありがとうございました。

お引渡し後の言葉みたいになってしまいましたが、まだ外構工事などいくつかの工事が残っております。
引き続き「良い建築」を目指して進んでいきたいと思います。

施工:隅田木造建築店
家具:ヤリヤ家具店

2016年02月08日 │ works:若松の離れ

風谷の家

瀬戸内海が持つ穏やかな湾のひとつ‥
海からの経路を活かした産業が根付いているこの街の山際に
「風谷の家」の敷地はあります。

背後に控える山から吹き降ろす風が、建物のあいだから海へ抜けていくよう‥
窓からみえる景色が、穏やかな湾の風景であるよう‥
ご家族皆さんの日々を包みこむ居心地のよい場所であるよう‥
いくつかの設計の工夫と、住まい手の想いを込めた住まいです。

そして先日、地鎮祭が無事に執り行われました。
前日に降った雨が土地を締め固め、縁起の良い始まりとなりました。
いよいよ「風谷の家」が着工です。
敷地越しにみえる湾の風景を噛みしめながら、着実に進めてゆきたいと思います。

2016年02月03日 │ works:風谷の家

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