2024年12月20日

松山の家


愛媛県松山市の中心部‥いくつかの商店が立ち並び活気に満ちた場所に建つ
ご夫婦の住まいと ちいさなギャラリーをもつ中庭型の住宅です

ご近所のベーカリーで焼きたてのパンを買い囲む朝食
図書館で本を読んだあと 公園を散歩しながら家路につく昼下がり
老舗のデパートでワインと酒肴を仕入れ寛ぐ週末
都市に住み 暮らす愉しみは尽きません‥

都市居住でありながらも心地よく暮らすために 中庭は必然でした
一日のはじまりに階段を降りるとき キッチンに立ちふと視線を上げたその先に‥
すぐ傍に自然が在ることで 日常は小さな喜びと発見に満ちてゆきます

ご夫婦の住まいを探求する 揺るぎなき姿勢と行動力に
自らの愛する人生を生きる 覚悟と豊かさを感じずにはいられません




「松山の家」
設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:株式会社もみじ建築
写真:兒島洋介

2024年10月23日

糸崎の家:くらし設計室のキッチン

理想とするキッチンのかたちは、使う人の数だけ存在すると思います。
そのかたちが百人百様であることが、設計者としては興味深くも悩ましくもあります‥

「糸崎の家」のお施主さまご夫婦は、作ること・食べることを愉しそうにされます。
ふたりと2匹の愛犬で囲む普段の食事も、
世帯を持たれた娘さん、息子さん達と一緒の大人数の食卓も、
気のおけない友人とお酒を飲みながら過ごす長夜も、
人が自然と集まり、使い手に馴染む、懐の深いキッチンをご紹介します。

L型のステンレスカウンターに、木製のカウンタテーブルを組み合わせた
一体型の造作キッチン(製作:ヤリヤ家具店 鎗屋大輔)

趣味のひとつが料理の旦那さま、手先の器用さが活かされています

レンジフードはARIAFINA:フェデリカ、ガスコンロはNORITZ:+do

コンロの下はスライドワイヤーシェルフ、手前に引き出して取り出せます
こちらはヤリヤ家具店さんの手仕事、木枠のワイヤーシェルフです

コンロの右隣は調味料の引き出し
高さのあるボトル、調味料の小瓶、袋物など仕舞うものに合わせて各種あり

シンク側を正面から見る、前庭の緑が目に映る

シンクの左隣 上引き出し:包丁差し、中引き出し:カトラリー仕切り
どちらもヤリヤ家具店さんにオーダー製作して頂きました、もちろん寸法もピッタリです

シンクの左隣 下引き出し:ごみ箱 IKEAのごみ箱が2個入ります
シンク下:ざる・ボウル 水気が残っていても底板がステンレスでOPEN収納なので使いやすい

電子レンジ、トースター、炊飯器、ごみ箱(4分別)、食器棚などは キッチン奥のパントリーに在ります
必要不可欠ですが、見た目もごちゃつきがちなものは、行き来して使うことで
キッチン周りをすっきりと保てる工夫をしています

遊び心を持ってキッチンを楽しむ姿を見せてくださった お施主さまご夫婦に
キッチン製作に妥協なく取り組んでくださった ヤリヤ家具店 鎗屋大輔さんに
心から感謝を込めて‥ありがとうございます

photo by Yosuke Kojima

2024年7月9日

糸崎の家

糸崎港から山沿いへ登り立ち
瀬戸内海の多島美を望む 高台に建つ住宅です。

故郷を同じくするご夫婦が 長く暮らして来たこの町で
かつて父親が建てた築36年の木造二階建ての離れを
リノベーション(改修)して この場所で暮らすことを選ばれました。

土間で七輪を囲み 仲間たちと美酒とともに会話を愉しむ

キッチンカウンターに集い 娘・息子家族とともに食卓を囲む

デイベットにもなるソファで 愛犬とお昼寝の時間を

2階へ上がると 穏やかな瀬戸内海そして島々へ視線が抜けて‥

つきない好奇心を原動力として 遊ぶように暮らす
大人の秘密基地のような住まいです。

「糸崎の家」
設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:株式会社隅田木造建築店 / 隅田和博
特注家具:ヤリヤ家具店 / 鎗屋大輔
造園:庭屋sora*niwa / 高岡征洋
写真:兒島洋介