2016年10月4日

風谷の家:竣工しました


初秋の澄んだ空気に包まれて‥「風谷の家」が竣工しました。

福山で設計事務所を始めてまだ日の浅い頃、
いくつかのご縁で‥お施主様とお会いする機会を頂きました。
実績も少なく、海のものとも山のものとも知れない私たちに
「自宅の設計をお願いしたいのですが」との言葉に
「私たちでよろしいのでしょうか‥?」と驚いたことを覚えています。

住宅を設計する上で「場所性」を大切にしたいと常に考えています。
背後に控える山から吹き降ろす風が、建物のあいだから海へ抜けていくよう‥
窓からみえる景色が、穏やかな湾の風景であるよう‥

ただそこには住まい手の「人柄」がやはり関わりがあるように思います。
当初からの案を受け入れて温めてくださった、懐の深さに‥
いくつかの問題を共に乗り越えてくださった、忍耐強さに‥
打合せを繰り返すごとにユーモアを交えてくださる、遊び心に‥
ご家族それぞれがお忙しい中でも住まいに心を割いてくださった、愛情に‥

感謝しないではいられません。
私たちに設計を依頼してくださり、本当にありがとうございました。

来春、お庭の工事が完了した頃‥背後の山に咲き誇る桜とともに
「風谷の家」を眺める光景を楽しみにしています。

2016年4月18日

風谷の家:祝上棟

先日「風谷の家」が上棟しました。

敷地に沿って平面が斜めに折れながら連続する難しいプランですが
大工の手仕事をへて、架構が立ち上がりました。

建物内部に入ると、屋根を構成する棟木と梁
そして屋根に沿って規則的に展開する垂木が心地よいリズムを与えています。
角度を振りながら連続する垂木は軒をつくり、近くの雑木林や遠くの湾へ‥
自然と視線を誘導してくれます。

何度も頭のなかで想像した光景ですが、実際に体感すると
身震いするような感動が湧き上がってきます。
心が満たされるような‥気持ちよい住まいになりそうです。

2016年2月3日

風谷の家

瀬戸内海が持つ穏やかな湾のひとつ‥
海からの経路を活かした産業が根付いているこの街の山際に
「風谷の家」の敷地はあります。

背後に控える山から吹き降ろす風が、建物のあいだから海へ抜けていくよう‥
窓からみえる景色が、穏やかな湾の風景であるよう‥
ご家族皆さんの日々を包みこむ居心地のよい場所であるよう‥
いくつかの設計の工夫と、住まい手の想いを込めた住まいです。

そして先日、地鎮祭が無事に執り行われました。
前日に降った雨が土地を締め固め、縁起の良い始まりとなりました。
いよいよ「風谷の家」が着工です。
敷地越しにみえる湾の風景を噛みしめながら、着実に進めてゆきたいと思います。