2015年10月21日

アールトとライト

ポートランドへの旅のもう一つの目的は、建築家アルヴァ・アールトとフランク・ロイド・ライトの建築を体感すること。

ポートランドから車で1時間ほど行った丘の上にアルヴァ・アールトが設計したマウントエンジェル修道院図書館がある。

入口を入ると天井高が抑えられたエントランスホール・木のルーバー天井と丸いトップライトが印象的なカウンターゲートがある。
2つの空間はその奥にある閲覧室をより際立たせるための暗闇の空間でもあります。


そして、光が降り注ぐ閲覧室へ。
柔らかな光に包まれながら本を読む‥
光と闇の対比が美しい、とても静かで心が落ち着く場所です。

斜面に建っているので、2階から1階へはスキップフロアの閲覧室を通って下りる構成となっています。


閲覧室の照明もアールトのオリジナル。

書架を抜けた先にある閲覧ブースのハイサイドライト。
すべての書架の高さは、このハイサイドライトの光を空間全体に行き渡らせるため、
天井より低い高さに抑えられている。

そして扉の取手もアールトのオリジナル。

エントランスホールの隣には、小さなホールがありました。
波打つ音の反射板の壁、放射状に広がる格子天井、オリジナルの照明‥
柔らかく包み込まれるような優しい空間です。

そして次はフランク・ロイド・ライトが設計した住宅:The Gordon Houseへ。


自然と建築との融合をテーマとしたライトの建築には、
内部と外部を一体化するような工夫が溢れている。
空とつながる開口が開けられた庇。

内部から外部へとつづく架構、天井まで設けられた開口部。
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造作ソファ上の窓には日本の欄間を思わせる幾何学模様をくり抜いた板材がはめこまれ、外部とのつながりを感じながらも、室内に心地よい光を取り込んでいる。

トップライトからの光に溢れるキッチン。

天井高さを2.1mに抑えた寝室など、
随所に小さくても広がりを感じるための工夫が溢れている建築でした。

2つの建築を通して、光の質や量を考えプランをつくる重要性を改めて感じました。
今後も周辺環境との関係を考え、人間の悲しみや喜びに自然と寄り添えるよう、
適切で誠実に建築と向き合っていきたいと思います。

2015年10月15日

ポートランドへ

この秋に連休をいただき‥以前から訪れたいと考えていた都市
ポートランド(アメリカ・オレゴン州)を旅してきました。

この旅の目的はふたつ‥
「今一番住みたい都市」として注目されているポートランドの暮らしを実感することで、
豊かな暮らしとは‥手掛かりを探ってみたいこと。
そしてもうひとつは、現地で暮らす妹家族に会いに行くこと。

ポートランド市街はコンパクトな街で、自転車で移動する人も多く見かけます。
ホテルのロビーが有名な「エースホテル」
隣接する「STUMPTOWN COFFEE」で
コーヒーをテイクアウトしロビーの雰囲気とともに味わいました。
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街で見かけた警察官は、なぜか馬に乗って登場!
これもコンパクトな街ならではの移動手段でしょうか。

地元の新鮮な野菜や果物・花やお菓子・手作りのパンなど、
生産者による直売の露店が並ぶ「ファーマーズ・マーケット」
地元のものや人を愛して楽しみ、そこからまたより良いものが生まれてゆく‥
そんなポートランドの文化を見ることができました。
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そして雄大な自然もポートランドの大きな魅力のひとつです。
市街から車で1時間程走ると、風景ががらりと変わり‥大自然に触れることができます。
郊外へ向かう道路では、たくさんのキャンピングカーに遭遇します
週末は自然のなかで、ランニングやアウトドアを楽しむ人も多いそう。

「コロンビア川渓谷」
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「マルトノマ滝」
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「オレゴン・コースト」
砂浜の砂は粒子が細かく、風がどんどん形を変えていきます。
子供たちにとっては大きな砂場のようでした‥
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一枚岩「ヘイスタック・ロック」がそびえるキャノンビーチ
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お土産は「MadeHere PDX」でよい出会いがありました。
地元ポートランドを拠点に活動する、作り手たちの作品を取り扱うお店です。
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ポートランドには一週間の滞在でしたが、妹家族のおかげで
まるで暮らすように‥この都市の魅力を知ることができました。
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CRAFTでHUMANでORGANICなものを大切にする価値観。
私たちの日常のなかで、そして住宅設計という仕事のなかで
本当に必要なもの、大切にしたいことは何か‥考えさせてくれる旅でした。
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2014年7月13日

島へ


夏になると海を見たくなる…そんな気持ちになるのは必然でしょうか。

そして先日、小豆島に向かい出発しました。
瀬戸内の島々は巡る愉しさがあると思います。
ムスメにとっては初めての旅、はじめての海です。

新岡山港~小豆島まで約一時間。
フェリーの窓からは島…そして海。

島に着いてから、早速お昼ごはんを頂きました。
千枚田と呼ばれる棚田の中に佇む食堂にて。
段々に連なる田んぼの風景がいつまでも頭に残っています…

そして近くにある中山農村歌舞伎舞台は、
昔、地元の人々が歌舞伎を楽しみ、演じた場所だそうです。

お世話になった宿は「醤油街道」沿い、海にほど近い場所にありました。



小豆島は醤油製造の会社が今でも20社ほどあるそうで、
そのなかのひとつマルキン醤油がご近所にあり、散歩がてら製造所見学に出掛けました。

宿の夕食では、製造方法で異なるお醤油の味を比べられるようなお料理、
特産のオリーブを使ったもの、新鮮なお魚など、この場所ならではの味覚のおもてなしに
島の心粋を感じました…

そして翌朝…自家製野菜たっぷりの朝食を頂き、あたたかい気持ちで宿をあとにしました。

海岸に打ち寄せる波を見てだんだん近づいていくムスメ。
日常から離れ、肩の力を抜いて…新鮮な空気を吸い込んだ旅でした。
そしてまた新しい気持ちで…明日からがんばります。

くらし設計室
〒720-0082
広島県福山市木之庄町2-12-23
TEL:084-973-7202
FAX:084-973-7203
mail:info@kurashi-sekkei.com
HP:http://www.kurashi-sekkei.com/
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