くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

第9回JIA中国建築大賞2017

第9回JIA中国建築大賞2017において
「風谷の家」が住宅部門 優秀賞を頂きました。


この賞に応募しようと思ったきっかけは、古民家再生工房さんの30周年記念の展覧会を拝見し、
今回の賞の審査員長である内藤廣さんの講演会を聞いたことでした。
私自身も建築を作るときに「地域としての建築とは何か」ということを考えて設計をしているので、
尊敬する建築家の方達に設計した住宅を実際に見てもらい、講評を頂きたいと思い応募しました。

現地審査に快く応じて下さいましたお施主さま、
施工していただきました工事関係者の皆様に
あらためて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

審査員の方からは、
「文句なく完成度の高い建物です。施主は家具の製作所のオーナーで、さほど広くない谷間の工場の跡地に建てられています。斜面地で敷地条件はとても難しかったと思いますが、それを見事に解いています。建物にアプローチするあたりの構成がとても素晴らしい。吉村順三を思わせる立ち姿とディテール、ずいぶん吉村さんについて勉強したんだろうな、と思いました。印象的だったのは、リビングダイニングの一段高くなった作り付けソファのあるスペース。さして広くないのですが、身の置き所があるとても居心地の良い空間でした。」と講評して頂きました。

今後もそれぞれの敷地の場所性を活かした住まいをつくり、地域としての建築を考えていきたいと思います。

第9回JIA中国建築大賞2017

主催:日本建築家協会中国支部

審査委員長:内藤廣

審査委員:楢村徹、村重保則、前田圭介

「風谷の家」
設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:ホーム
特注ソファ:心石工芸
造園:庭屋sora*niwa / 高岡征洋
写真:小川重雄




2017年11月21日 │ works:風谷の家, 受賞

風谷の家:竣工写真


瑞々しい若葉の緑がまぶしい新緑の頃
「風谷の家」の竣工写真を写真家の小川重雄さんに撮影していただきました。

この場所の風景を包み込むように切妻屋根の架構が連続する美しい住まいです。

それぞれの家族のプライバシーを確保しながらも互いの気配を感じられるように計画した二世帯住宅‥
夕景の写真からは人の営みのあたたかさを実感します。




設計:くらし設計室 / 穂垣友康・穂垣貴子
施工:ホーム
特注ソファ:心石工芸
造園:庭屋sora*niwa / 高岡征洋
写真:小川重雄

2017年06月22日 │ works:風谷の家

風谷の家:竣工しました


初秋の澄んだ空気に包まれて‥「風谷の家」が竣工しました。

福山で設計事務所を始めてまだ日の浅い頃、
いくつかのご縁で‥お施主様とお会いする機会を頂きました。
実績も少なく、海のものとも山のものとも知れない私たちに
「自宅の設計をお願いしたいのですが」との言葉に
「私たちでよろしいのでしょうか‥?」と驚いたことを覚えています。

住宅を設計する上で「場所性」を大切にしたいと常に考えています。
背後に控える山から吹き降ろす風が、建物のあいだから海へ抜けていくよう‥
窓からみえる景色が、穏やかな湾の風景であるよう‥

ただそこには住まい手の「人柄」がやはり関わりがあるように思います。
当初からの案を受け入れて温めてくださった、懐の深さに‥
いくつかの問題を共に乗り越えてくださった、忍耐強さに‥
打合せを繰り返すごとにユーモアを交えてくださる、遊び心に‥
ご家族それぞれがお忙しい中でも住まいに心を割いてくださった、愛情に‥

感謝しないではいられません。
私たちに設計を依頼してくださり、本当にありがとうございました。

来春、お庭の工事が完了した頃‥背後の山に咲き誇る桜とともに
「風谷の家」を眺める光景を楽しみにしています。

2016年10月04日 │ works:風谷の家

風谷の家:祝上棟

先日「風谷の家」が上棟しました。

敷地に沿って平面が斜めに折れながら連続する難しいプランですが
大工の手仕事をへて、架構が立ち上がりました。

建物内部に入ると、屋根を構成する棟木と梁
そして屋根に沿って規則的に展開する垂木が心地よいリズムを与えています。
角度を振りながら連続する垂木は軒をつくり、近くの雑木林や遠くの湾へ‥
自然と視線を誘導してくれます。

何度も頭のなかで想像した光景ですが、実際に体感すると
身震いするような感動が湧き上がってきます。
心が満たされるような‥気持ちよい住まいになりそうです。

2016年04月18日 │ works:風谷の家

風谷の家

瀬戸内海が持つ穏やかな湾のひとつ‥
海からの経路を活かした産業が根付いているこの街の山際に
「風谷の家」の敷地はあります。

背後に控える山から吹き降ろす風が、建物のあいだから海へ抜けていくよう‥
窓からみえる景色が、穏やかな湾の風景であるよう‥
ご家族皆さんの日々を包みこむ居心地のよい場所であるよう‥
いくつかの設計の工夫と、住まい手の想いを込めた住まいです。

そして先日、地鎮祭が無事に執り行われました。
前日に降った雨が土地を締め固め、縁起の良い始まりとなりました。
いよいよ「風谷の家」が着工です。
敷地越しにみえる湾の風景を噛みしめながら、着実に進めてゆきたいと思います。

2016年02月03日 │ works:風谷の家

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