くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

当設計事務所の仕事 works

小さな家 -9坪ハウスと3坪ハナレ-

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「住む」ことを実感する豊かなくらし

福山城を少し離れた所から望む小高い丘の上。すぐ足元には肥えた土と、背には雑木林が迫る自然に近い場所で、
私たち夫婦と小さな娘が暮らす最小限住宅の計画です。

玄関を兼ねた土間テラスから内部へ入ると、薪ストーブのある土間玄関、二層の吹き抜けとなるダイニング、
そして2階の主寝室・個室ともゆるやかにつながります。
そのなかに3畳ほどの小さな畳の小部屋があり、
娘の昼寝スペースとして、私の籠り部屋として、落ち着く居場所となります。
設計事務所を営んでいるので、離れのアトリエを仕事場とします。

予算を抑える意味でも、住居9坪+離れ3坪(建坪)という小さな家を選びました。
小さな家に暮らすことで、紡ぎ出される生活の知恵、呼び覚まされる五感。
「住む」という実感は、「生きている」実感である。
それこそが豊かな暮らしなのではないか…と私たちは考えます。

構想の途中で幼い頃暮らした家が空き、改修することを選び「くらしの家」を
自分たちの住まいと事務所としたため実現には至っていません。