80代の親世帯(夫婦+犬1匹)とその子世帯(夫婦+子ども3人+犬1匹)のための
3階建の二世帯住宅です。
窓の無いふたつの壁面とその間の凹みが印象的な外観。
これは駅への抜け道となって常に車や人通りが絶えない前面道路から、
どのようにプライバシーを確保し、また光や風をどのようにとり入れるか、という考えのなかで生まれました。
親世帯の住居であるRC造の1階は、中央の凹みの部分に玄関・ダイニング・リビングを連続して配置し、
間仕切となる建具や仕上材の工夫により、南北の開口部からの柔らかな光で包まれるような空間としました。
子世帯の住居となる木造の2・3階。くつろぎの場となるリビング・ダイニングは、
傾斜天井に連続した垂木が南側のテラスまで続き、その視線の先に遠い山並みを映します。
この場所で親子二世帯が日々を心地よく過ごす…
そんな「普通の暮らし」を包む住まいでありたいと願っています。