くらし設計室 ARCHITECT OFFICE

吉野の木を訪ねて

奈良県中央部にある「吉野山」は、古くから有数の林業地として栄えてきた場所です。
そのなかで「山」と「人」とをつなげるため、さまざまな取り組みをされている
「阪口製材所」さんの案内で、吉野杉を使った3棟の住宅をみせていただきました。

まずはじめに、今年9月に完成した「京都サロン」へ。
吉野杉をふんだんに使ったモデルハウス(設計:伊礼智氏)です。
オーナーである松彦建設工業さんから、建物についてご説明いただき
太陽光利用のそよルーフ、輻射冷暖房のクール暖も体感させていただきました。


そして吉野へ移動し、阪口製材所の提案する2棟のモデルハウス
「吉野サロン」と「吉野STYLE」へ。
この度は「吉野サロン」へ泊まらせていただきました。
「吉野サロン」(設計:Ms建築設計事務所)は平屋建てのモデルハウスで
屋根面に連続する登り梁の架構がダイナミックです。


もう一棟の「吉野STYLE」(設計施工:建築工房en)は空間構成が気持ちよく、木製建具の開口部から外部とのつながりが心地よい建物です。


次の日、阪口製材所の工場を見学させていただきました。
「天然乾燥させた一本の木を、無駄にしないよう使い切る」という理念を基に
天然乾燥中の山積みの木材、各種寸法に木取りされ製材された木材が
胸を張って迎えてくれました。



今回の吉野の旅を通して、ますます「木」の持つ力を実感し…
住宅において木と人の豊かな関係を見つめ直すきっかけになりそうです。

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2014年11月19日 │ 日々のこと

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